- 肌育注射とは
- 当院の肌育治療の方針
- リジュラン(Rejuran)
- プルリアル デンシファイ(Pluryal Densify)
- ジュベルック(Juvelook)
- エクソソーム(Exosome Therapy)
- フィルロガ(Filorga)
- 肌育注射の効果と治療間隔
- 肌育注射の治療料金(税込)
- 肌育注射のよくある質問(Q&A)
肌育注射とは
肌育注射は、肌そのものがもつ再生力・修復力を引き出し、質感・ハリ・透明感を根本から整えることを目的とした注入治療です。しわや凹みを「埋める」治療とは異なり、真皮環境そのものを改善し、肌が本来もつ機能を高めることを重視しています。
肌育注射では、真皮層に直接働きかけることで、
- 線維芽細胞の活性化
- コラーゲン・エラスチン産生の促進
- 炎症環境の改善
- 肌の水分保持能・柔軟性の向上
といった反応を引き出し、時間をかけて肌質そのものを底上げしていく治療です。即時的な劇的変化を目的とするのではなく、数週間〜数か月単位で、自然な改善を積み重ねる治療と考えています。
このような方に肌育注射がおすすめです
- 肌のハリ・ツヤが低下してきたと感じる方
年齢とともに減少するコラーゲンを内側から補い、肌質そのものを底上げしたい方に適しています。 - 毛穴の開きや肌のキメの乱れが気になる方
真皮に働きかけることで、なめらかで均一な肌質を目指します。 - 小じわやちりめんじわが目立ってきた方
表情を止める治療ではなく、肌の弾力を改善することで自然な若々しさを目指します。 - ニキビ跡や軽度の凹凸が気になる方
皮膚の再構築を促し、時間をかけて質感の改善を図ります。 - ヒアルロン酸注入の“ボリューム感”が苦手な方
形を作る治療ではなく、ナチュラルな肌質改善を希望される方に向いています。 - 将来の肌老化を予防したい方
短期的な変化だけでなく、数年先の肌状態まで見据えた治療を希望される方におすすめです。
当院の肌育治療の方針
当院では、肌育注射を一時的な流行や即効性を求める注入治療ではなく、将来の肌変化を見据えた 長期的な肌管理医療 の一環として位置づけています。
私たちが大切にしているのは、
- 将来の肌変化を見据えた治療
- 必要以上に介入しない、節度ある医療
- 数年先でも破綻しない、自然な肌作り
という考え方です。
単に年齢や部位だけで治療を決めるのではなく、年齢・肌質・炎症傾向・乾燥の程度・小じわの出方に加え、睡眠・ストレス・紫外線環境などの生活背景まで含めて総合的に評価します。そのうえで、肌状態と治療目的に応じて、最適な製剤・注入方法・治療計画を慎重に選択します。
すべての製剤選択、注入量、治療間隔は、診察に基づき 医師が責任をもって判断し、一人ひとりの肌状態に合わせた手打ち注射で行います。
当院の肌育治療は、「今だけきれいに見せる」ことを目的とするのではなく、年齢を重ねても自然で健やかな肌を保つことを目指した治療です。
当院が肌育注射で使用する製剤
- リジュラン(Rejuran)
- プルリアル デンシファイ(Pluryal Densify)
- ジュベルック(Juvelook)
- エクソソーム(Exosome Therapy)
- フィルロガ(Filorga)
リジュラン(Rejuran)
リジュランは、ポリヌクレオチド(PN)を主成分とし、皮膚の自己修復力を高めることで、肌の再生・質感改善を促す肌育注射です。単にしわを埋める治療ではなく、ダメージを受けた真皮環境を整え、肌そのものを若々しい状態へ導くことを目的としています。
リジュランの主な特長
POINT 01|即時的な安定感
注入後、皮膚環境が安定し、比較的早い段階で肌の変化を感じやすい治療です。
POINT 02|弾力性の改善
年齢やダメージにより薄くなった皮膚を活性化し、ハリ・弾力の回復をサポートします。
POINT 03|肌のキメ改善
皮膚の水分・油分バランスを整え、なめらかで整った肌質を目指します。
POINT 04|幅広い部位に対応
目元・首・額・頬など、しわや質感が気になるさまざまな部位に対応可能です。
POINT 05|安全性への配慮
ポリヌクレオチド(PN)は生体親和性が高く、体になじみやすい成分で、重大な有害反応の報告は極めて少ないとされています。
当院では、部位やお悩みに応じてリジュラン i/リジュラン HB/リジュラン S を使い分けています。
リジュランi(REJURAN i)
リジュランiは、ポリヌクレオチド(PN)を2%含有した製剤で、特に目元など皮膚が薄く繊細な部位に適したリジュランです。
目の際近くまで細かく注入することで、
- 膚のハリ改善
- じわの目立ちにくさ
- 元の質感改善
を目指します。
リジュランHB(REJURAN HB)
リジュランHBは、ポリヌクレオチド(PN)1%に、ヒアルロン酸とリドカインを配合した製剤です。PNによる皮膚再生作用と、ヒアルロン酸による高い保湿効果を同時に得られる点が特長です。
- 乾燥や小じわが気になる肌
- ダメージを受けた肌
- 肌のハリ低下
などに対し、皮膚の活性化と保水を同時にサポートします。また、リドカインを配合しているため、施術中の痛みや不快感が比較的少ないことから、「痛みが心配な方にも選択しやすいリジュラン」とされています。
リジュランS(REJURAN S)
リジュランSは、ポリヌクレオチド(PN)2%を含有し、リジュランシリーズの中で最も粘性が高い製剤です。皮膚組織の再生を促しながら、ボリューム補正効果も期待できるため、
- 深めのしわ
- 首元のしわ
- クレーター状のニキビ跡
- 窪みを伴う瘢痕
などの改善に適しています。
プルリアル デンシファイ(Pluryal Densify)
プルリアル デンシファイは、真皮環境を整え、肌密度・ハリ・なめらかさを内側から改善することを目的とした肌育注射です。即時的にボリュームを出す治療ではなく、肌そのものの質を底上げし、若々しい肌状態へ導くことを目指します。
プルリアル デンシファイの主成分
- ポリヌクレオチド(PN):20mg
- 非架橋ヒアルロン酸:20mg
- マンニトール:80mg
プルリアル デンシファイの作用機序
ポリヌクレオチド(PN)
真皮に存在する線維芽細胞を刺激し、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸といった、肌のハリ・弾力・うるおいに関わる成分の合成を促進します。これにより、肌密度の向上と質感改善が期待されます。
非架橋ヒアルロン酸
非架橋ヒアルロン酸は、水分を保持しながら真皮環境を整え、肌の柔らかさ・なめらかさ・うるおいをサポートします。
マンニトール
ヒアルロン酸の分解を抑制する作用があり、注入後の効果をより長く保つことが期待されています。また、酸化ストレスを抑える働きもあり、肌環境を安定させる補助的役割を果たします。
これらを組み合わせた製剤設計により、肌再生と保湿、持続性を同時に考慮した肌育治療が可能です。年齢による変化だけでなく、ストレスや生活習慣による肌の元気のなさにも適しています。
ジュベルック(Juvelook)
ジュベルックは、肌の自然な若返りをサポートし、継続的な肌質改善を目指す注入治療です。即時的にボリュームを出す治療ではなく、肌内部でコラーゲン生成を促し、時間をかけてハリ・弾力を高めていくことを目的としています。
ジュベルックは、ポリ乳酸(PDLLA) と 非架橋ヒアルロン酸 を組み合わせた製剤です。アメリカFDAおよび韓国KFDAの承認を受けており、信頼性の高い成分とされています。
ジュベルックの主成分
ポリ乳酸(PDLLA)
肌内部でコラーゲン生成を促進し、ハリ・毛穴の目立ち・小じわ・ニキビ跡の改善をサポートします。体内で1〜2年かけて水と二酸化炭素に分解され、体内に残りません。
非架橋ヒアルロン酸
水分を引き寄せることで、肌の保湿力や柔軟性を高めます。
ジュベルックの特長
ジュベルックの大きな特長は、効果が比較的長期間持続し、自然な変化が得られることです。注入後、肌内部でコラーゲン産生が継続的に促されるため、ハリや弾力が徐々に改善していきます。また、しこり形成、強い炎症反応のリスクが比較的低く、安全性に配慮された肌育注射の製剤とされています。
エクソソーム(Exosome Therapy)
エクソソームは、人体の細胞から分泌される非常に小さな情報伝達物質で、幹細胞培養上清液と呼ばれる液体の中に含まれています。細胞と細胞の間で情報を伝達する役割を担っており、細胞の再生、炎症反応、アレルギー反応、老化など、さまざまな生体反応に関与していることが知られています。美容医療においては、肌のゆらぎ・赤み・ダメージ後の回復を穏やかに支え、肌質全体を底上げする治療として用いられています。
幹細胞培養上清液とは、幹細胞を培養する過程で得られる上澄み液のことです。この中には、エクソソーム、成長因子、ビタミン、アミノ酸、ミネラルなどが含まれています。肌環境を整える作用が期待されている成分群です。特定の成分を「補う」治療ではなく、肌が本来持つ回復力・調整力を支えることを目的としています。
エクソソームで期待される主な美肌効果
①ハリ・たるみの改善サポート
エクソソームは、コラーゲンやエラスチンの生成に関与する線維芽細胞の働きをサポートすると考えられています。その結果、肌のハリ・弾力の低下・たるみ感といった加齢変化の改善が期待されます。老化による肌変化が気になり始めた方だけでなく、将来の変化を予防的にケアしたい方にも選択されることがあります。
➁ニキビ・ニキビ跡の改善補助
エクソソームは、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を整えるサポートをするとされています。ニキビやニキビ跡の背景には、ターンオーバーの乱れ・バリア機能の低下・炎症の遷延などが関与しています。エクソソームは、肌を直接「再生させる治療」ではありませんが、肌環境を整えることで、改善を後押しする役割が期待されます。
➂美白・くすみ改善のサポート
エクソソームには、メラニン生成を抑制する作用が示唆されているとする報告があります。メラニンは紫外線から肌を守る重要な役割を持ちますが、過剰に生成されると、くすみ・色素沈着の原因となります。エクソソーム治療と併せて、適切な紫外線対策を行うことで、より健やかな肌状態を目指すことが可能です。
フィルロガ(Filorga)
フィロルガ注射(NCTF®135HA+)は、エイジングケア・皮膚再生分野で世界的な実績をもつフランス・FILORGA社が開発した、肌の代謝と修復環境を整えることを目的とした注入治療(スキンブースター)です。世界55か国以上で使用され、美容医療先進国である韓国では「フィロルガ注射」「NCTF135HA+」「NCTF」などの名称で知られています。フィロルガ注射は、超高濃度ヒアルロン酸に加え、54種類の美肌成分を配合した製剤です。単一成分の注入と異なり、一度の治療で多角的に肌環境へアプローチできる点が特長です。
フィロルガの主成分
超高濃度ヒアルロン酸
真皮内の水分保持を高め、みずみずしさ・ハリ感の向上をサポートします。
13種類のビタミン
皮膚細胞の代謝や修復に関与し、肌の活性化・くすみ改善をサポートします。(ビタミンA、B群、C、E など)
23種類のアミノ酸
皮膚構造の基礎となる成分で、酸化ストレスの軽減や肌の健やかさ維持に関与します。
6種類のミネラル
皮膚に不足しがちなミネラルを補い、代謝環境を整える役割を担います。
5種類のヌクレオチド
細胞代謝や保湿、肌の再生環境を支える成分です。
6種類のコエンザイム
コラーゲン・エラスチン生成に関与し、肌の弾力性・ハリ感の改善をサポートします。
抗酸化成分
酸化ストレスを抑え、肌老化の進行を穏やかにする補助的役割を果たします。
肌育注射の効果と治療間隔
1回の施術で約3〜4週間程度の効果が目安です。継続することで効果の持続性が高まり、3回程度の定期治療で、より安定した肌状態を目指すことが可能です。
治療回数・間隔は、肌状態を診察したうえで医師が判断します。
肌育注射の注意点
- 肌育注射は即時的な劇的変化を目的とする治療ではありません
- 効果の出方・持続には個人差があります
- 他治療との組み合わせは、医師が肌状態を診察したうえで判断します
肌育注射の治療料金(税込)
| 料金 | |
| リジュランi、リジュランH、リジュランS(1ml) | 40,000円 |
| プルリアルデンシファイ(全顔) | 70,000円 |
| ジュベルック(全顔) | 70,000円 |
| エクソソーム(全顔) | 60,000円 |
| フィルロガ(全顔) | 40,000円 |
| 注入手技料 | 無料 |
| 麻酔クリーム | 無料 |
| 34G極細針 | 無料 |
肌育注射のよくある質問(Q&A)
肌育注射とはどのような治療ですか?
肌育注射は、ヒアルロン酸やアミノ酸、成長因子などを皮膚の浅い層に少量ずつ注入し、肌そのものの再生力を高めることを目的とした治療です。
ボリュームを作る治療ではなく、ハリ・ツヤ・なめらかさを底上げする“肌質改善治療”です。
肌育注射はどんな効果が期待できますか?
「疲れて見える」「肌に元気がない」と感じる方に特に適しています。
- 肌のハリ、弾力アップ
- 小じわ・ちりめんじわの改善
- 肌のキメ・なめらかさ向上
- 乾燥・くすみの改善
- 肌全体の若返り・健康的な質感の回復
肌育注射とヒアルロン酸注射の違いは何ですか?
それぞれ目的が異なるため、併用することで相乗効果が期待できます。
ヒアルロン酸注射:形を整える・ボリュームを出す治療
肌育注射:肌の質そのものを育てる治療
肌育注射はどの部位に受けられますか?
顔全体、目元・目の下、口元、首デコルテ、手の甲などに注射できます。
皮膚が薄く、年齢変化が出やすい部位にも適しています。
肌育注射の効果はいつから実感できますか?
施術後数日〜1週間ほどで、「うるおい感」「ツヤ感」を実感される方が多いです。肌の再構築効果は数週間〜数か月かけて徐々に現れます。
肌育注射はどれくらいの頻度で受けると良いですか?
初期治療として2〜4週間おきに3回程度、その後は、3〜6か月に1回のメンテナンスがおすすめです。
肌育注射のダウンタイムはありますか?
注射部位の赤み、軽い腫れ、点状の内出血が出ることがありますが、数日以内に改善します。メイクは翌日から可能な場合がほとんどです。
肌育注射の痛みはありますか?
極細針を使用し、必要に応じて表面麻酔を行います。チクチクとした刺激はありますが、我慢できる程度です。
肌育注射の副作用やリスクはありますか?
まれに、内出血・一時的な違和感・腫れが生じることがあります。重篤な副作用は非常にまれで、医師管理下では安全性の高い治療です。
肌育注射はどんな方におすすめですか?
このような方に適しています。
- 肌のハリ、ツヤ低下が気になる
- 小じわや乾燥が目立つ
- 自然な若返りを目指したい
- 予防的にエイジングケアをしたい
- ヒアルロン酸やボトックスだけでは物足りない
肌育注射と他の美容治療は併用できますか?
はい、可能です。ボトックス・ヒアルロン酸・エレクトロポレーション・RF・HIFU・レーザー治療などと組み合わせることで、肌質×輪郭×表情を総合的に整えることができます。
肌育注射は何歳くらいから受けられますか?
年齢制限はありませんが、30代以降の肌質変化を感じ始めた時期や、将来のエイジング予防目的としてもおすすめです。